李徳全研究会スタッフブログ







一般社団法人李徳全研究会事務局です。



このたび李徳全研究会と日中共同市場プラットフォームの

パンフレットが完成いたしました。

ぜひお手に取っていただき、日中友好についての理解の手助けになればと思っております。


日中共同市場促進会準備委員会においても、

日中友好の魂を土台とした共同市場形成プロジェクトが進行中です。

現段階では、趣旨をご理解いただき、協力していただける企業様のご登録を募集中です。


当促進会が中国側と共同で立ち上げてゆく総合プラットフォームにおいて、

それぞれの企業様の、関わり方を擦り合わせ、

可能性を広げるためにも、

ぜひ全国の中小企業の皆様はご登録ください。


someiplatform.com




さて、8月6日は広島原爆の日です。


第二次世界大戦中の1945年8月7日8時15分、

広島市上空で原子爆弾が炸裂し、

何万人もの人々の尊い命が奪われました。

(広島市は1945年12月末までに約14万人が亡くなったと推定しています)


今回の執筆スタッフは広島県出身ですが、

児童の頃から原爆について学ぶたびに、

「こんなに悲惨なことがあったのか」「戦争は絶対にしてはならない」

という思いに駆られていました。


小学校の「社会見学」で原爆ドームや平和資料館を訪れ、

身が震えるほどの展示や語り部の方のお話が今でも印象に残っています。


しかし残念ながら、世界では戦火が絶えた日はなく、

今この瞬間も複数の地域で戦争が続いています。


「なぜ戦争はなくならないのだろう」。

世界中のおひとりおひとりが、何度も問うた言葉だろうと思います。


戦争は終わったあとも、厳しい状況と解決すべき問題を残します。


李徳全さんは、1952年、その第二次世界大戦後という世界史的な状況のなかで、

当時の中国の衛生部長(日本で言う厚生大臣)として、

日本人戦犯や居留民を日本に帰還させることを決断し、

その後、多くの交渉を経て、この帰還事業を完遂してくださいました。


当時の戦犯は、処刑されてしまうこともありうる状況でしたから、

どれほどの「赦し」を示されたのか、改めて思いを致したいものです。


このときに帰ってきた人々は約32,000人にのぼります。


この方たちから現在までつながった命を考えると、

言い尽くせぬ感動があるのではないでしょうか。


帰還されたこの方がいたから、

草の根である私たちひとりひとりや、私たちの友人知人たちは

今のように存在しているのです。


李徳全さん自身も、幼少期から貧しい家庭を支えながら、

苦学され、草の根の気持ちを忘れず、

福祉・慈善事業に生涯を捧げられた方であります。



帰還事業のための事前交渉では、

日本側も、複雑な状況のなかで努力を続け、

日中両国による数多くの調整の末、


ついに李徳全さんが日本の地を訪れ、こうスピーチしました。


「この度の訪問は、日中両国の民間の相互友好交流が新たな発展を迎えたことを表しています。

また同時に両国人民がお互いにより深く理解することを促すものであります」


その場に居合わせた多くの人たちは大歓声で応えたと伝わっています。

歓声は、草の根のひとりひとりの切実な、心からの叫びであったことでしょう。


この瞬間こそ、戦争という言語を絶する悲劇のあとで、

それでも共に生きていくという決意を、

日本と中国とで確認することができた唯一無二の瞬間だったのです。



この空前絶後の出来事も、1954年のことで、

68年も前のことになってしまい、惜しいことに、

人々の記憶からだんだんと消えてしまっています。


しかし、今こそ、ひとりひとりが自らのルーツを知り、

草の根の魂の交流を思い起こし、

現在の世界にもその芽を見つけ、感動を共有していくことが必要です。



私たちひとりひとりが、改めてこの出来事を知るべき時が来ているのではないでしょうか。

事実、公式の場で日本政府も謝辞を表明していますが、

真に苦しみ、また立ち直ってきたのは、他でもない草の根のひとりひとり、

そう、私たちひとりひとりなのです。


草の根である私たちの、平和友好を願う心は、誰にも変えられません。

過去のことであっても、それぞれの思いを想像し、その覚悟に感動することができます。


彼ら彼女たちの思いを、心の底から感じることが、現在の私たちにもできます。

その思いと為された行動を受け継ぎ、お互いに歩み寄ることで、

共同でより良い社会をつくらなければなりません。



そのために、日中共同市場促進会をはじめとして、

今後も、さまざまな事業を企画し、進めていきます。

ぜひ、これを読んでくださった皆様と共同で進められる日を楽しみに、精進していきます。